VDL5030とは
VDL5030は、同軸ケーブルを使ってIPカメラを設置可能とする同軸-LAN変換器です。
この製品はケーブルの引き直しや再敷設が難しい場所で、既存の同軸ケーブルを活用してアナログカメラからIPカメラへの更新をする際などに活用されてます。
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VDL5030のメリット
- 工事コストの削減
既にアナログカメラが付いている施設でIPカメラに更新する場合、通常はケーブルをLANケーブルに変更する必要がありますが、本製品を使えば敷き直し工事が不要となり工事コストを抑える事ができます。
VDL5030のデメリット
- メンテナンスコストの増加
通常、IPカメラを設置する場合、電子機器はIPカメラとハブの2つのみです。
しかしVDL5030を使いIPカメラを設置する場合、電子機器はIPカメラ、VDL5030送信機、VDL5030受信機、ハブの4点が必要となり、電子機器が増える分だけ故障リスクは高まりますので、将来のメンテナンスコストが高まります。
状態表示ランプの紹介
VDL5030は送信機(VDL5030-RU)と受信機(VDL5030-LU)の両方に状態表示ランプが備わっており、ランプの色で機器の状態を簡単に確認できます。
VDL5030-RU(送信機)のランプ表示色と状態
ランプの表示色と状態は以下の通りです。
- 緑色: 正常状態
- 黄色: DC 電源の不足。
- VDL5030の送信機と受信機の間の同軸ケーブルに異常が発生し電源が正常に送れてない
- 同軸ケーブルの距離が長い、細い同軸ケーブルが使用され電圧降下が発生しているなどが原因と考えられます。
- 赤:スタンバイ状態(カメラの接続待ちの状態です)
VDL5030-LU(受信機)のランプ表示色と状態
ランプの表示色と状態は以下の通りです。
- 緑色: 正常状態
- 黄色: 接続待ち状態
- VDL5030の受信機が動作していない
- 送信機と受信機間のケーブルに異常が発生しているなど送信機と受信機間でなにか問題が発生している可能性がございます。
- 赤点滅:正常状態から異常状態に移行(電源を落として再起動が必要)
ランプが役に立った事例
先日、VDL5030を使用している現場でIPカメラの映像がレコーダーに届かなくなる不具合がありました。
現地にてVDL5030のランプを見ると受信機(VDL5030-LU)のランプは黄色(接続待ち状態)。
送信機(VDL5030-RU)のランプは点灯しておりませんでした。
このことから送信機の故障と判断し送信機を交換した所、復旧しました。
このようにVDL5030の状態ランプを確認する事で原因を素早く切り分け、早期の解決に繋がります。
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当社では、お客様の個別の要望に応じた監視カメラシステムを提供するために、様々な機器の動作検証を行っています。
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