農場などでの窃盗が増えている現在。
多くの農家では、防犯対策に頭を悩ませていらっしゃいます。
防犯カメラを設置するケースも増えてはいますが、録画機能しかない防犯カメラの場合、犯人の特定には繋がるものの、窃盗行為そのものの抑止には不十分です。
そんな状況で大きな防犯効果を発揮するのが、AI機能を搭載したカメラ。農家への防犯カメラシステムの導入事例について詳細に解説していきます。
本記事の概要
お客様の問い合わせ経緯
当社にご相談くださったお客様は、農家に防犯カメラを設置したいとのことでした。
不審者の侵入をカメラで記録するだけでなく、警告や威嚇によって、さらに高い防犯効果を発揮したいとの希望もあったのです。
■お客様の課題
- 映像を録画するだけでなく、より高い防犯効果を求めたい
- 近くに街灯がない暗い畑や農場でも鮮明な映像を記録したい
夜でも明かりが多い市街地とは違い、畑や農場がある地域は街灯も少ないため、通常のカメラでは夜間の監視が難しくなります。
そうした厳しい条件であっても、高い防犯性を発揮するカメラシステムを構築するには、どうすればいいでしょうか。
そこでアイゼックが提案したのが、AI機能と大型センサーを搭載したカメラでした。
AI機能で映像を解析して精度を向上~警告音と光による威嚇で不審者の侵入を防ぐシステム~
今回の事例で導入したAIカメラは、音声発報とフラッシュライト機能も兼ね備えていたため、単なる映像による監視だけでなく、侵入者への警告・威嚇もできる点が高く評価されました。
モーション検知機能とAIによる画像解析で、より精度の高い検知を可能として、誤作動も少ないシステムを作り上げることができました。
お客様にAIカメラを使った防犯システムを提案したところ、大変満足していただくことができて、当社スタッフもほっと胸をなでおろしました。
今回の事例で活躍したAIカメラを使った防犯システムについて、製品に関する詳しい機能なども交えながら、詳細を説明していきます。
機能1:AI機能で大幅に精度が向上したモーション検知
防犯カメラは、設置するだけでも大きな抑止効果が期待できますが、敷地内に侵入しようとする人物に対しては、直接アクションを起こすことができません。
そこで、今回の事例では、より高い防犯効果を得るために、音声発報・フラッシュライト機能を備えたカメラの導入を提案しました。
監視している画像内に、人や車両などの動きがあれば、自動で音声による警告とフラッシュライトによる威嚇を行うという仕組みです。
加えて今回は、カメラに初期登録されているサイレン音に加えて、「ここには入れません。」などのオリジナル音声を登録できるタイプを採用したため、より高い効果を発揮することができました。
通常のカメラの検知機能では、木の枝の揺れや動物の動きを検知してしまう可能性もあります。
しかし、今回のカメラにはAI機能が搭載されており、検知の精度が大幅に改善されました。AIによるディープラーニングによって、人や車両だけを正確に検知できるようになったのです。
その結果、より高い精度で警告音の発報やフラッシュライトによる威嚇ができ、高い効果を発揮する防犯カメラシステムを構築することができました。
機能2:通常カメラの500倍の感度で、夜間でも鮮明な映像をとらえる
今回の事例では、近くに街灯がない暗い畑や農場でも鮮明な映像を記録する必要があったため、通常のカメラのおよそ500倍もの感度を持つ、夜間の撮影に強いカメラを採用しました。
一般的な防犯カメラでは、0.09lx(ルクス)までの明るさが、撮影の限界値です。
ちなみに、lx(ルクス)は明るさの基準となる照度を表し、数値が大きいほど明るくなります。
満月の月明かりであれば、およそ0.2lxと言われています。
これに対して、今回採用したカメラは、0.0005lxの明るさがあれば、映像をとらえられるという超高感度タイプです。
ポイントとなるのが、映像をとらえるSMOSセンサーの大きさ。
センサーは大きければ大きいほどより多くの光を取り込むことができため、暗い場所でも鮮明なカラー映像を映し出すことができます。
通常の500倍もの高感度により、AI機能とモーション検知機能の性能を引き出すことができ、暗い畑や農家でも、極めて高い防犯効果を発揮するカメラシステムを作り上げることができました。
機能3:多機能なカメラによって、最小のコストでのシステム構築が可能に
超高感度カメラによる夜間の映像監視そして警告音やフラッシュライトとの連動による威嚇もできるようになった今回の防犯システム。
人や車両以外の対象物を誤検知してしまうこともない、精度の高さも大きな特徴でした。
高機能な特徴が魅力的な一方で、大型CMOSセンサーを搭載したカメラは高額になる傾向があり、コスト面での心配をされていました。
しかし、今回ご提案したカメラには、通常であれば追加で設置が必要なスピーカーやフラッシュライト、センサーがあらかじめ搭載されているため、追加費用がかかりません。
また、設置時にも外部装置のための配線が必要ないので、設置面でのコストカットも可能になりました。
結果的に、システム導入のトータルコストを低く抑えられ、お客様にも大変満足していただけました。
今回の事例のように、農家での窃盗などにお悩みの場合は、ぜひお気軽にアイゼックまでご相談ください。
AIカメラの詳しい機能はこちらから▷「AIカメラ ILC-4M79製品ページ」
農家に防犯カメラを設置する重要性
今回当社にご相談いただいた事例に限らず、農家での防犯カメラニーズが急増しています。
畑や農場のセキュリティ効果を高めるためにも、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
以下では、お客様からご相談いただくお悩みの一例をご紹介します。
(1)不審者や動物の侵入を阻止できる
作物や家畜の窃盗が深刻化する一方で、野生動物による被害にも悩んでいる農家が少なくありません。
イノシシやシカ、その他の野生動物から作物を守るには、音と光を駆使した威嚇が非常に有効です。
モーション検知機能付きのカメラがあれば、画面内のわずかな動きも正確に検知して、警告音とフラッシュライトによる威嚇を自動で行うことが可能です。
(2)不法なゴミの投棄、ルールを守らない行動の監視
広大な敷地を持つ農家や山道、都心では集合住宅などでも、不法投棄が後を絶たず、大きな問題となっています。
多くの場合は夜間に行われるため、人の目では監視しきれないのが現状です。
また、ゴミ捨て場のルールを守らず、深夜や早朝など指定時間外のゴミ捨ても問題となっているケースがあります。
いずれの場合も、防犯カメラによる監視によって、不法投棄やルールに従わない行動を抑止することが可能です。
抑止効果に加えて、実際に不法投棄する人物や車両を映像でとらえて、自動で警告・威嚇を行うこともできます。
音声を発報させる場合は、サイレン音だけでなく、オリジナルの音声を登録して発することができるため、ゴミ捨てのルールをアナウンスするといった使い方も可能です。
(3)駐車場での車上荒らしへの防犯対策
農家などで使用する車両や農機具への犯罪を抑止する場合も、防犯カメラシステムの設置が非常に有効です。
車上荒らしはもちろん、トラクターやコンバイン、運搬機など、高額な農機具を盗難から守るためにも、ぜひ防犯対策を講じたいところです。
夜間でも鮮明な映像を記録する大型CMOSセンサーを搭載したカメラであれば、侵入してきた車両の車種や登録ナンバーまでも詳細に記録できます。
万が一、被害を受けた際にも、車両の特定につながる情報を得ることができるため、夜間の撮影に強いタイプがおすすめです。
オーダーメイドの防犯カメラシステムもお任せください
不審者や不審車両の侵入を監視できる他、野生動物への威嚇効果も期待できる農家向け防犯カメラシステム。
特に周囲に街灯などがない場所での夜間監視には、超高感度センサーを搭載したカメラが大きく役立ちます。
作物や家畜、農機具の窃盗にお悩みの場合は、ぜひ防犯カメラシステムの導入をご検討ください。
今回紹介した事例以外にも、アイゼックでは数多くのお客様からのお問い合わせに対応してきました。
オーダーメイドでのオリジナルシステムの構築をトータルでお手伝いしていきますので、お気軽にお問い合わせください。
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