【AI活用事例】EC事業の売上・在庫・マーケティングを一元管理!AI分析ダッシュボードの開発
「AIを業務に活用したい」と考えていても、実際には どの業務に使えば効果が出るのか分からない という企業は多いのではないでしょうか。
AI活用で重要なのは、ただChatGPTのようなツールを使うことではありません。日々の業務フローを整理し、売上改善や作業削減につながる形でAIを組み込むことです。
本記事では弊社が自社のEC事業向けに開発・運用している AIを活用したEC事業分析ダッシュボード についてご紹介します。
この仕組みにより、これまで手作業で行っていた売上確認、在庫確認、利益集計、マーケティング分析、セール準備のリマインドなどを大幅に効率化できました。
■ 背景:アイゼックでは3年前からEC事業を開始
アイゼックでは、3年前からEC事業を開始しました。
現在は、Amazon、楽天、自社ECの3つの販売チャネルでアパレル製品を販売しています。
事業開始当初は商品数や注文数も限られていたため、各モールの管理も手作業で十分対応できていました。しかし、売上が徐々に拡大するにつれて、日々の確認作業や集計作業の負担が大きくなっていきました。
EC事業は、単に商品を出品すれば終わりではありません。
売上確認、在庫管理、広告費の確認、利益集計、セール対応、新商品の企画、商品ページの改善、SNSでのマーケティングなど、継続的に対応すべき業務が数多くあります。
■ これまでの課題:毎日の確認作業と月次集計に時間がかかっていた

- Amazon、楽天、自社ECそれぞれの売上確認
- 各モールの在庫確認
- 在庫が少なくなった商品の補充判断
- 自社倉庫と各モールの在庫数を在庫管理システムへ入力
さらに月次では、各モールの売上、広告費、販売管理費を集計し、営業利益を算出する必要がありました。
加えて、各モールでセールを実施する際には、事前準備や設定作業も発生します。
このような日々の確認作業や集計業務に多くの時間を取られることで、本来注力すべき新製品の企画・開発、マーケティング施策、商品クリエイティブの改善に十分な時間を使いにくい状態になっていました。
■ 人を増やしても、根本的な解決にはならない
EC事業専任のスタッフを1名配置しましたが、それでも業務量は多く、セール設定のミスなどの細かなヒューマンエラーが発生することもありました。
また、担当者が日々の運用業務に追われてしまうと、売上を伸ばすために重要な業務に時間を割けなくなります。
たとえば、
- 新製品の企画・開発
- 各モールへの新商品出品
- 商品画像や商品説明文の改善
- Instagramを中心としたマーケティング施策
- 広告費や利益率を踏まえた販売戦略の見直し
といった業務です。
そこで当社では、人を増やすのではなく、AIを使って日々の運用業務を効率化することにしました。
■ 解決策:AIを活用したEC事業分析ダッシュボードを開発

このシステムでは、これまで手作業で行っていた各モールの確認作業や集計作業をAIが自動で行い、必要な情報をダッシュボード上で確認できるようにしました。
主な機能は次の通りです。
- Amazon、楽天、自社ECの売上データを自動取得
- 各モールの広告費、販売管理費を集計
- 営業利益を自動算出
- 各モールと自社倉庫の在庫状況を一覧化
- 在庫管理システムへの入力を自動化
- Instagramのデータを収集・分析
- マーケティング施策の改善案をAIが提案
- 各モールから届くセール通知メールをAIが確認し、設定作業をリマインド
これにより、スタッフが毎日複数の管理画面を行き来して確認する必要が大幅に減りました。
現在、担当スタッフが日々行う主な作業は、AIが提示した情報を確認し、必要な在庫補充や改善施策を実行することです。
■ 売上・利益・在庫をひとつの画面で確認

売上が伸びていても、広告費が増えすぎていれば利益が残りません。また、在庫が不足すれば販売機会を逃しますし、在庫を持ちすぎれば資金繰りや保管コストに影響します。
そこで今回のダッシュボードでは、売上、広告費、販売管理費、営業利益、在庫状況を横断的に確認できるようにしました。
これにより、
- どのモールで売上が伸びているか
- 広告費に対して利益が出ているか
- どの商品が欠品しそうか
- どの商品に在庫が偏っているか
- どのチャネルに注力すべきか
を短時間で判断できるようになりました。
単なるデータの一覧ではなく、EC事業の意思決定に必要な情報をまとめて見られることが、このシステムの大きなポイントです。
■ InstagramデータもAIが分析し、マーケティング施策を提案
当社のEC事業では、Instagramを中心にマーケティングを行っています。
そこで、Instagramの投稿データや反応データもAIが収集・分析し、今後のマーケティング施策を提案できる仕組みを構築しました。
たとえば、
- 反応の良かった投稿傾向
- 商品ごとの訴求ポイント
- 投稿内容の改善案
- 今後強化すべき商品カテゴリ
- 各モールの売上データを踏まえた販促方針
などをAIが整理します。
これにより、担当者は感覚だけで施策を考えるのではなく、販売データとマーケティングデータを組み合わせて次のアクションを検討できるようになりました。
■ セール設定の抜け漏れもAIがリマインド

特に各モールのセールは、事前に設定作業が必要です。しかし、日々の業務が多いと、セール通知メールを見落としたり、設定作業を後回しにしてしまったりすることがあります。
そこで、各モールから届くセール関連のメール通知をAIが確認し、必要なタイミングでスタッフにリマインドする仕組みも構築しました。
この仕組みにより、忘れがちだったセール設定も抜け漏れなく対応できるようになりました。
AIは、大きな分析業務だけでなく、こうした日々の細かな確認作業にも活用できます。
■ 導入効果:雑務が減り、コア業務に集中できるように

導入後、担当スタッフが日々の確認作業や集計作業に使う時間は大きく減りました。
特に効果が大きかったのは、次の3点です。
- 各モールの管理画面を毎日確認する負担が減った
- 在庫確認と在庫管理システム入力の手間が減った
- 月次の売上・広告費・利益集計が短時間で確認できるようになった
その結果、スタッフはAIが提案した改善案の実行、新製品の企画・開発、マーケティング施策の改善といった、売上向上に直結する業務へ時間を使えるようになりました。
運用開始からまだ3ヶ月ほどですが、EC事業の月間売上は前年比で約30%増加しています。
もちろん、売上増加には商品企画やマーケティング改善など複数の要因があります。しかし、AIによって日々の雑務を減らし、担当者がコア業務に集中できるようになったことは、大きな効果につながっていると感じています。
■ 今後は商品企画とInstagram運用にもAI活用を拡大
今後は、新製品の企画部分にもさらにAIを活用していく予定です。
販売データ、在庫データ、Instagramの反応、季節要因、過去の商品実績などをもとに、AIが新商品の企画案や改善案を提案できるようにすることで、新製品投入のサイクルを早めていきたいと考えています。
また、Instagram運用についても、さらに自動化を進める予定です。
たとえば、商品写真をもとにAIがInstagram用の画像案と投稿文を生成し、人は内容を確認して投稿するだけでよい形にできれば、マーケティング業務の効率はさらに高まります。
EC事業では、商品開発とマーケティングのスピードが売上に直結します。
AIをうまく活用することで、人員を増やさずに事業成長のスピードを上げることが可能になります。
■ AI活用で重要なのは「どの業務を任せるか」を見極めること

AIに任せるべき業務と、人が判断・実行すべき業務を整理したことです。
たとえば、売上データの取得、在庫確認、利益集計、SNSデータの分析、セール通知の確認といった作業は、AIやシステムによる自動化と相性が良い業務です。
一方で、最終的な商品企画、ブランドの方向性、クリエイティブの判断、販売戦略の意思決定は、人が行うべき領域です。
AI導入で成果を出すには、
- 日々どの作業に時間がかかっているのか
- どのデータをAIに参照させるべきか
- どの判断は人が行うべきか
- AIの提案をどの業務フローで使うのか
- 導入後にどう改善していくのか
を整理する必要があります。
つまり、AI活用で大切なのは、AIツールを入れることではなく、自社業務に合わせてAIの使いどころを設計すること です。
■ アイゼックはAIを自社業務で実践している会社です
アイゼック株式会社では、EC事業、経営管理、マーケティング分析など、自社のさまざまな業務でAI活用を実践しています。
実際に自社でAIを使い、業務効率化や売上改善につながる仕組みを検証しているからこそ、机上の一般論ではなく、実務に落とし込めるAI導入支援が可能です。
また、当社には中小企業診断士資格を保有した社員も在籍しています。
AIやシステム開発の知見に加え、業務分析や経営改善の視点から、会社ごとの課題に合わせて「どこにAIを使うべきか」「どの順番で導入すべきか」「どのような画面や仕組みにすべきか」まで踏み込んでご提案できます。
「AIを使って業務を効率化したいが、何から始めればよいか分からない」
「EC事業の売上、在庫、広告費の管理に時間がかかっている」
「SNSや販売データを分析して、マーケティングに活かしたい」
「自社業務に合わせたAI活用方法を相談したい」
このようなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
当社は、AI活用診断から、業務フロー整理、データ連携、AI分析ダッシュボードの開発、導入後の改善まで一気通貫で支援します。
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