動画のライブ配信が手軽になったことにより、カメラとネットワークがあれば誰もが新たなコンテンツを生み出すことができるようになりました。
配信するためにはカメラが必要ですが、専用のカメラでなければいけないということはありません。
今回は監視カメラ映像をYouTube Liveで配信したいという依頼の事例を紹介します。
実は、カメラ本体にコンピュータが搭載されているIPカメラは単体でネットワークへの接続ができるため、監視カメラ機能以外の活用ができるのです。
監視カメラとYouTube Liveでの配信という、結びつきのなさそうな2つをつなげた方法について、解説します。
設定方法を知りたい方はこちら
IPカメラから直接YouTubeLiveを行う方法を知りたい方はこちらのマニュアルをご確認ください。
本記事の概要
お客様の問い合わせ経緯
当社にご相談くださったある企業様は、監視カメラ映像をYouTube Liveで配信したいというニーズをお持ちでした。
きっかけは、お弁当屋さんが店内の様子をYouTube Liveで配信していて、「どんなお弁当が残っているのかが一目で分かる」と一般消費者の方々から評判だと聞いたことです。
アイゼックの 監視カメラシステムを活用して、どのようにYouTube Liveの配信を行ったのか 、実現方法を解説します。
お客様の課題
- IPカメラの映像をYouTube Liveで配信したい
- 設定方法を分かりやすく知りたい
今やGoogleに次いでアクセス数が多いウェブサイトともいわれるYouTube。有名クリエイターの動画を楽しめるのはもちろん、さまざまな形でビジネスにも使われています。その1つが、YouTube上でライブ配信ができるYouTube Liveです。
以前は一定数以上のチャンネル登録者がいなければ利用できない規定となっていましたが、このルールが撤廃され、制限なく使えるサービスとなっています。
今回は、このYouTube LiveにIPカメラ映像を配信したいという問い合わせをいただいた事例について、どのように解決したのか紹介します。
既存の設備を活かしてライブ配信～配信用ソフトの設定までサポート～
今回の事例では、新たに特別な機器を用意することなく、既存のカメラや機器を活かして最小のコストでYouTube Liveでの配信を可能にしました。
難しかったのは、配信用ソフトの設定でしたが、アイゼックが詳細に記した設定資料を作成するなど万全のサポート体制を構築することで乗り越えました。
設定1：IPカメラなら映像をそのまま配信可能
IPカメラは、別名ネットワークカメラと呼ばれるように、カメラ本体にコンピュータが搭載されていて、IPアドレスが割り振られています。
カメラ単体でネットワークへの接続ができるため、インターネットとの相性が非常に良いカメラ となっています。
今回のお客様もIPカメラを導入されていたため、RTSPプロトコルに対応していました。PCに配信用ソフトをインストールすれば、IPカメラ⇒PC⇒YouTubeという流れで経由して、映像を伝送可能です。
これならばスムーズにYouTube Liveで配信ができることが分かり、お客様にも大変喜んでいただけました。
設定2：慣れない設定もサポート
唯一の難点となったのが、配信用ソフトの設定です。
慣れない人には難しい部分が多かったため、 アイゼックで専用の資料を用意して、マニュアルを見ながら設定作業ができるようサポートしました。
具体的な手順を踏んでいけば、経験がない人でも設定することができます。
既存のIPカメラがYouTube Live配信に対応したプロトコルであった今回の事例。
お客様が用意されたIPカメラとPCで、品質に優れた映像を配信できるようになりました。
一見、関わりのない監視カメラとYouTube Liveの連携のように、 前例がない要望にも柔軟に対応するサポート体制がアイゼックにはある のです。
YouTube Liveのビジネスへの活用方法
YouTube Liveは、これからますますビジネスに取り入れられていくケースが増えるのではないでしょうか。
以下では、その活用方法の一例をご紹介します。
（1）店舗の集客力アップに活用
冒頭でも触れたように、お弁当屋さんなど食品を販売する店舗で、商品を陳列している様子をLive配信する活用方法があります。
お客様は、自分が欲しい商品が残っているかをリアルタイムで確認できるため、新たな集客手段としての効果も期待できるのではないでしょうか。
また、調理している様子を配信すれば、人気コンテンツとして視聴者からの注目が集まるかもしれません。
中華料理店などの調理方法を撮影した映像が、再生回数を大きく稼ぎ出すなど、職人的な技術が視聴者の心つかむケースが多々あるためです。
宣伝・広告、集客ツールの1つとして、YouTube Liveを活用できるでしょう。
（2）オンライン説明会での活用
採用活動のための会社説明会や新製品発表会などでも、YouTube Liveが活用されています。
コロナ禍の影響から不特定多数の人を一度に集めるのが難しい現在。オンラインでの説明会開催は、参加人数に制限もなく、新たな需要を生み出しています。
特に、採用活動の一環として開催される会社説明会では、双方向でのコミュニケーションが取れる他、参加者の反応を見ながらコンテンツを配信できるため、非常に便利です。
一方的な情報の伝達にならない点が、リアルタイムで配信する最大のメリットでしょう。
（3）イベント開催のコストダウンが可能
YouTube Liveは、基本的に無料で利用できるサービスです。
配信が終了したコンテンツは自動でアップロードされ、アーカイブの保存期間に制限はありません。こうした利点は、企業が開催するイベント費用の大幅なコストカットにつながります。
多くの視聴者に注目してもらえると、SNSでの拡散効果も期待でき、新たなターゲット層の開拓、集客力の向上など、二次的な効果も得られる点で優れています。
配信する動画は作り込んだものというイメージが強いですが、普段の様子を配信することに価値があるケースもあります。
そういった意味で、すでに設置している監視カメラを使ったコンテンツの配信は一つの手法といえるかもしれません。
前例がない要望にも柔軟に対応するサポート体制
IPカメラ映像をYouTube Liveで配信する方法、さらにはビジネスへの活用方法について触れました。
監視・防犯用途でのカメラシステムの活用以外にも、ネットワークとの接続が容易なIPカメラでは、さまざまな活用方法が考えられます。
アイゼックでは、技術的な部分も含めて手厚いサポート体制を整えていますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。
