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牧場における監視カメラ導入事例〜コストを抑えた機器の入れ替え方法とは〜

畜産業を営む企業では、監視カメラの導入が増えています。広い敷地が必要な畜産業では、人の目が届く範囲は限られてしまいます。そのため、監視カメラが果たす役割は大きいためでしょう。


もともと牛舎では牛の体調管理を目的とした養牛用カメラが使われていました。しかし、家畜の盗難被害を受けて、防犯と牛のサポートを同時に実現できる監視カメラのニーズは増加傾向にあります。


そうした中で、 既存のシステムを入れ替えるにあたり想定以上の工事やコストが必要になってしまう場合があります。


今回は、牧場における既存システムを生かした監視カメラシステムの入れ替え・増設事例をご紹介します。

本記事の概要


牧場要約


お客様の問い合わせ経緯

当社にご相談くださった牧場を経営するお客様の場合、既存の同軸ケーブル1本で映像と音声を伝送しなければならないという課題がありました。

【お客様の悩み】牧場

お客様の課題

  • 映像と音声を1本のアナログケーブルで伝送したい
  • ケーブルを新設することなく、カメラも増設したい

牛舎と事務所をつなぐ ケーブル配管を地中に埋設するタイプのものを使われていました


そのため、ケーブルの新設には大きなコストがかかってしまいます。どうにかして既存のケーブル1本だけで、映像も音声も伝送できる方法はないかと、相談が寄せられました。


機器の入れ替えや新たに機器を追加する場合、必ずしも簡単にできるとは限りません。


今回は、課題を解決するのに最適な製品をご提案するとともに、製品の機能を活用することでご要望を叶えることに成功しました。

映像と音声に加え、電源も伝送できる製品により、最小コストでカメラを増設〜既存配線を活用したコストダウン〜

通常、監視カメラでは映像データだけを離れた場所にあるモニタに出力して、監視・記録しています。


しかし、今回ご相談をいただいた牧場では、出産時期が近付いた牛を監視するため、 牛舎にカメラを設置すると同時に集音マイクも取り付ける必要がありました。


牛の鳴き声で出産が近づいているかどうかを判断するには、集音マイクの設置が欠かせないためです。


このような用途を想定したカメラや配線が使われていたのですが、問題は 既存機器の販売が終了し、機器の入れ替えができない 点にありました。


特に問題となったのが、1本の同軸ケーブルで映像も音声も伝送しなければならないという条件です。


さらに今回のお客様からは、牛舎にカメラを増設したいという要望も寄せられました。


通常であれば、1台のカメラに映像と音声の各ケーブルが必要であり、2台に増設すれば合計4本のケーブルを増設しなければなりません。


そこで当社では、ある製品を用いて今回の課題を解決しました。

機能1:映像と音声、さらに電源も1本のケーブルで伝送する製品

課題解決のカギとなったのは「 VDL5030 」という製品です。


VDL5030 は、1本の同軸ケーブルで映像と音声を伝送できるだけでなく、電源の伝送も可能にします。


しかも、既存の同軸ケーブルを利用した設置ができるため、新しい配線は必要ありません。まさに、今回のお客様の課題にマッチした製品だったのです。

機能2:既存ケーブル1本での増設によりコストを最小化

牛舎と事務所のように、配線距離が長く土中への埋設が必要な条件の場合、配管の中に泥などがたまり、簡単にはケーブルの増設ができないケースも多々あります。


また、今回のように映像だけでなく音声の伝送も必要な場合は、映像用ケーブルと音声用ケーブルに加えて電源ケーブルも必要となり、新設に伴うコストが大きくなってしまいます。


こうした課題を解決する上でも、 VDL5030 はお客様のニーズとうまくかみ合いました。


既存の同軸ケーブルを利用することができた ため、最小のコストでの施工を実現したのです。

機能3:最小のケーブル増設で、新規カメラを追加

映像と音声、電源の3つを伝送可能な VDL5030 には、もう1つ機能があります。


それは、2台までのカメラ・マイクからの信号入力に対応している点です。通常であれば、カメラを増設する場合、カメラからレコーダーまでの長距離配線が必要です。


しかし、今回のように牛舎にカメラを増設する場合であれば、 既存のカメラを中継させることで、2台の映像を1本のケーブルで伝送することができ、長距離の配線が必要ありません。


新規のカメラを増設したいというご要望も同時に実現できたのです。

牧場や農場における監視カメラシステムの重要性

【ソリューション】牧場

当社にご相談いただいた企業様に、最適な監視カメラシステムをご提案したところ、とても喜んでいただきました。


牧場や農場において、監視カメラシステムは欠かせなくなっているためでしょう。以下では、当社にご相談いただくお悩みの一例をご紹介します。

(1)作物や家畜の盗難を察知し、最適な対策が可能

管理者が不在の夜間に敷地内に侵入し、農作物や家畜を盗み出す盗難被害が発生しています。また、農場の場合は、野生動物による被害が後を絶たず、予期せぬ侵入者への対策が欠かせません。


こうした課題を解決するのが、__パソコンやスマートフォンからも映像をモニタリングできる監視カメラシステム__です。


侵入時の状況を記録することで、再発を防ぐための適切な対策を立てることができます。

(2)センサーとの組み合わせによる警報システムの導入

簡単に外部からの侵入を許すことなく、盗難被害などを未然に防ぐ方法としておすすめなのが、監視カメラと赤外線センサーを組み合わせた警報システムです。


警戒区域に赤外線センサーを取り付けておくことで、侵入者を検知すると同時に警報音や光で相手を威嚇します。


また、監視モニタ側でもすぐに侵入者を察知することができます。


アイゼックが扱うレコーダーには、複数の入力・出力端末が備わっている製品があるため、センサーや警報機器と組み合わせた導入をご提案します。

(3)ケーブルの新設が難しい場所への新規導入

すでに監視カメラやセキュリティシステムを導入済みの牧場も多いでしょう。ですが、より鮮明な映像を記録できる機器への入れ替えや、カメラ機器の老朽化による交換を検討する際に、想定より費用がかかる場合があります。


課題となるのは、機器の入れ替えに伴うケーブルの敷設工事です。


埋設配管などが多い牧場や農場の場合は、機器の入れ替え以上に、__施工に大きなコスト__がかかってしまいます。


そうした場所でも、__既存のケーブルを活用しながら、機器の入れ替えや増設ができれば費用を抑える__ことも十分に可能です。


アナログ出力にも対応した機器・ケーブル類を豊富に取り揃えていますので、まずは当社にご相談ください。

専門家に相談することで、希望に沿った施工が可能

建物のようにケーブルの新設や増設が簡単な場所とは違い、野外の配管が多い牧場や農場、その他の屋外施設の場合、大掛かりな施工が必要になるかもしれません。


施工にかかる期間やコストはできる限り抑えたいものです。


当社では、製品を組み合わせたソリューションにより、お客様のニーズに応える提案を行っています。


特殊な条件や機器の組み合わせであっても、工夫次第で課題を解決できるケースが多々あります ので、まずは専門家に相談するのがおすすめです。


ぜひアイゼックに、お気軽にお声がけください。

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