post-cover

監視カメラの大量設置が必要な工事で省配線化・効率化し”コストと納期を大幅に圧縮した”事例

監視カメラは用途やニーズに応じて必要な台数・設備が変わります。1~2台ならば説明書を読み、自力で設置できる場合もありますが、何十台もの監視カメラを設置するには、ケーブルや電源ユニットなど様々な組み合わせを加味する必要があります。


実は、監視カメラを設置するにあたって工事費や配線などカメラ以外のコストは見落とされがちです。特に、複数台の監視カメラを設置する場合、資材や周辺機器の組み合わせ方法によって想定以上に費用がかかってしまうケースもあります。


そこで、今回は何十台もの監視カメラを、できる限り省配線で設置した事例をご紹介します。アイゼックが提案する最適な設置方法について、参考にしてみてください。

本記事の概要


ワンケーブルユニット要約


お客様の問い合わせ経緯

当社にお問い合わせくださった企業の場合、1度に大量の監視カメラを設置したいという要望がありました。カメラの設置にはケーブルや電源ユニットなどの資材、周辺機器が必要な上、工事にも時間がかかります。


どうにかして工事費用と工期を少なくできないものかと相談をいただき、この課題の解決に取り組みました。

■お客様の課題

  • 1度に大量の監視カメラを設置したい
  • 可能な限り工事費用や工期の負担を軽減したい

新たに監視カメラを設置する場合、カメラの性能や機器そのものの価格に目がいきがちですが、設置に必要な工事費用などをトータルで考えなければなりません。


「想定していた予算よりも大幅にオーバーしてしまった」ということがないように、事前にしっかりと確認しましょう。

また、 機器の選び方や工事の進め方によっても、コストは大きく変わります。 ニーズに応じた提案で、お客様の課題を解決した事例を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ワンケーブルユニットによる省配線化で、コストを大幅に削減~工事の省力化を実現したソリューション~

小配線化 解決②

今回の事例で取り上げるのが、 工事の省力化を可能にしてくれる省配線化に最適なカメラとワンケーブルユニット です。この機器を組み合わせて使うことによって、通常なら2本のケーブルが必要な配線を1本にできます。


また、今回の事例で採用したカメラには、電動ズームレンズが搭載されているため、画角の調整も映像を見ながらできるので利便性にも優れています。そんな工事の省力化を可能にしたカメラとワンケーブルユニットの組み合わせについて、詳しく解説していきます。

メリット1:1本の同軸ケーブルだけで設置可能なカメラ

通常、アナログタイプのカメラを設置する場合、電源ケーブルと映像伝送用の同軸ケーブルの2本が必要です。少ない設置台数であれば2本分の配線も気にならないかもしれませんが、一度に大量設置するとなれば話は変わってきます。単純にケーブルの材料費が膨らむだけでなく、工事にかかる日数や工事を手がける人員も増えるため、予算が想定を上回ってしまいます。


こうした課題を解決する方法として、ケーブル配線を少なくする電源ユニット『VDS6200』がありますが、このタイプは送信機と受信機に分かれていて、受信機をカメラ側に別途取り付ける作業が発生します。


そこで提案したのが、『TDC-100MP』『DLC-100MP』というカメラです。この製品は、『HS-08MVCP』という電源ユニットと組み合わせて使用することで、 配線を同軸ケーブル1本で済ませることが可能というメリットがあります。

メリット2:大幅な工事の省力化で最大のコストダウンを実現

『TDC-100MP』『DLC-100MP』は、画角やカメラのサイズに違いがありますが、専用のワンケーブルユニット『HS-08MVSP』と組み合わせて、同軸ケーブル1本で配線できるという点では共通の性能を持っています。


両機種は受信機がカメラ内部に内蔵されているため、ケーブルは1本だけで済むのです。これによって、大幅な工事の省略化が図れ、お客様の希望にそった工事を実現できました。

メリット3:画角調整もPC・スマホからラクラク操作

小配線化 解決

『TDC-100MP』『DLC-100MP』には、他にも便利な機能がたくさんあります。その1つが、 電動ズームレンズ搭載によって、レコーダーやPC・スマホから見たい範囲を自由に設定できる機能 です。画角調整が映像を見ながら遠隔で行えるため、工事の最中にシビアに設定する必要がありません。工期の短縮にも役立つ機能です。


他にも、遠隔からカメラの設定をON・OFFできる「UTCコントロール」、フリッカーレス機能、ワイドダイナミックレンジ、赤外線機能などを搭載しています。 多機能を生かしつつ、ニーズにあわせた最適なシステムの構築が可能 ですから、気になる場合はぜひお気軽に問い合わせください。

監視カメラ設置における工事の重要性

当社にご相談いただいた企業様に、最適なカメラ設置工事をご提案させていただいたところ、とても喜んでいただきました。監視カメラ導入の重要性は、今後もさらに高まっていくといえるでしょう。以下では、当社にご相談いただくお悩みの一例をご紹介します。

(1)配線の追加が難しい場所や建物の場合

一般的に、監視カメラを設置する場合、電源ケーブルと映像伝送用ケーブルが必要です。音声やセンサー信号も伝送する場合は、さらにケーブル本数が増えてしまいます。ケーブルが増えるほど資材コストも、施工の手間も増えていくため、できる限り省力化したいというご相談が数多く寄せられます。


また、カメラを設置する場所によっては、ケーブルの追加工事が難しい場合もあります。屋外に既存の配線があったり、建物の内部に配線されてしまっていたりする場合は、新設が難しくなるためです。そうしたニーズに応えるのが、電源や映像伝送を1本のケーブルでまかなうシステムです。電源ユニットやカメラの組み合わせ次第で、工事の省力化は十分に可能です。

(2)ワイヤレスアクセスポイントで障害物を回避

カメラ設置箇所と監視場所の間に、道路や線路など避けられない障害物がある場合には物理ケーブルの配線ができません。そうした条件下では、ワイヤレスアクセスポイントを使って、無線で中継することが可能です。


アイゼックでは、ワイヤレスアクセスポイントを設置する状況や環境に応じた技術サポートも充実しています。電気設計分野の経験が豊富な技術者が、機器配置図や配線系統図などの工事検討段階からサポートできるため、多種多様な省配線化のニーズにお応えすることが可能です。

豊富な施工実績を持つアイゼックにご相談を

今回紹介した事例をはじめ、 カメラ設置の工事費用や工事期間の負担を軽減したい というニーズはどんどん増えています。さまざまな場所に監視カメラシステムの導入が検討されている現在だからこそ、お客様のニーズも多様化する傾向にあります。


アイゼックでは、専門性に優れたエンジニアが在籍し、あらゆるお客様のご要望にお応えしてきました。導入実績も豊富にありますから、どんなことでもご相談いただければ幸いです。

関連事例(省線化)

牧場における監視カメラ導入事例〜コストを抑えた機器の入れ替え方法とは〜

ケーブル交換なしでアナログカメラからIPカメラに交換|同軸ケーブルをLANケーブルに変換する方法


販促ページ