監視カメラの映像をモニタで監視することで、異常を発見し対応するというシステムを構築している企業は多いでしょう。
今では、遠隔でカメラやレコーダーの管理が可能になり、時間や場所を問わず異常を探知できるようになりました。
それだけでなく、センサーとの組み合わせによりレコーダーの作動状況を遠隔でメール通知したり、映像やシステムが正常に作動しているかなどの管理状況を監視者の元へ直接転送したりすることも可能です。
今回のお客様は、レコーダーの作動状況を遠隔で把握したいというニーズをお持ちでした。アイゼックがどのように課題を解決したのか、詳しく紹介していきます。
本記事の概要
お客様の問い合わせ経緯
当社にご相談くださったお客様の場合、モニタなしで監視カメラを設置するという特殊な使い方をされていました。
第三者に監視映像を見られないための工夫でしたが、ある時、レコーダーが故障して録画されていない状態が続いていました。
モニタがなかったために、レコーダーの異常に長期間にわたって気づけなかった のです。
そのため、モニタによる監視がなくても、レコーダーが正常に作動していることを確認する方法が求められていました。
お客様の課題
- モニタの常時監視なしでレコーダーの作動状況を確認したい
- 監視場所から離れた場所でPC・スマホで管理したい
このお客様の場合、10年前に監視カメラとレコーダーを導入されましたが、レコーダーの故障が発覚し、入れ替えが必要でした。
新しいカメラとレコーダーに交換すると同時に、システムが正常に作動しているかどうかを遠隔で確認できる仕組みを構築する依頼をいただきました。
モニタなしで録画状況だけを確認~特殊な用途にも対応するレコーダーの機能~
今回の事例で導入を提案したのが、「 ANEモデル デジタルレコーダー 」です。
専用アプリを使ってPCやスマホで遠隔監視ができる他、モーション検知機能やセンサー検知機能とも連携する多機能モデル。
IPカメラとも接続できるため、幅広い用途に対応しています。
多彩な機能の中でも、今回の事例で大いに役立ったのが、メール通知機能です。
本来は 指定のメールアドレスに向けて、任意に設定した時間にレコーダーの作動状況を通知するという機能 ですが。
今回は、他機能との連携により特殊な用途にも対応することができました。
連携によって対応できることが増えたレコーダー機能の詳細について、解説していきます。
機能1:レコーダーからの定時連絡で遠隔管理
今回のお客様の場合、第三者への情報漏洩のリスクを考慮して、あえてモニタを設置していませんでした。
この監視カメラシステムは、セキュリティ管理の面では利便性に優れていましたが、カメラやレコーダーが正常に作動しているかどうかを把握できないという欠点もありました。
そこでアイゼックから提案したのが、 メール通知機能を応用して、レコーダーの状態を定期的にメールで管理者に知らせるという仕組み です。
単にメールを送信して作動していることを知らせるだけでなく、HDDの状態などの情報をメールに添付することで、故障の予兆まで把握できるようにしました。
万が一、設定した時間にレコーダーからメール通知がなければ、何かしらの異常が発生しているということになります。
いち早く故障を察知するのにも大いに役立つ仕組みといえます。
機能2:設定方法はオンラインで確認
メール通知機能は、レコーダーに最初から搭載されている基本機能の1つだったため、今回の事例では、特別な機器やソフトの導入は必要ありませんでした。
設定のみでいつでも使用でき、アイゼックではオンライン上で設定方法を公開しています。
さらに、 専門的な知識や経験がなくても、オンラインマニュアルを参照しながら設定できるよう、しっかりとした資料を用意しています。
操作手順も記されているため、操作に悩んだ時も安心です。
機能3:動画付きメールの自動送信が可能
メール通知機能には、任意に設定した時間にレコーダーの作動状況を通知するという機能が搭載されています。
そのため、モニタで映像を確認しなくても、遠隔地にいながらPCやスマホで異常を察知することができるようになります。
今回はさらに、モーション検知機能と連動させて、カメラがとらえる映像の中で、任意の範囲を設定して人やモノの動きがあった時にだけ動画付きのメール送信することを可能にしました。
また、モーション検知機能との連動で、メールによる通知だけでなく、現地で警報アラームや回転灯のようなランプなどの音や光で警告することもできます。
レコーダー機能を使った防犯・監視カメラシステムの重要性
当社にご相談いただいた企業様に、メール発報機能を活用した遠隔管理方法をご提案させていただいたところ、とても喜んでいただきました。
レコーダーの機能を活用したカメラシステムの重要性が非常に高まっている現在。以下では、レコーダー機能の活用方法の一例をご紹介します。
(1)現場の異常をいち早く察知
アイゼックが提供するレコーダーには、アラーム信号の入力機能が搭載されています。追加の機器を購入しなくても、さまざまなセンサーからの信号受け取りが可能です。
監視用のソフトである「UMSクライアント」では、画面上にアラームボタンがデフォルトで設定されています。
このボタンをレコーダーのアラーム接点に割り当てることで、現場に警報を鳴らしたり、回転灯を作動させたりするなど、遠隔からさまざまな操作も可能になります。
(2)電気設計からカバーし、オーダーメイドのシステムを構築
レコーダーと各種センサーなどを連携させ、警報器や回転灯などを作動させるには、電気設計の知見が求められます。
アイゼックでは、カメラシステムの設計と同様に、各種電気設備との連携を含めたソリューションも数多く手掛けてきました。
電気設計の知識を持つエンジニアが、多種多様な要望に応え、オーダーメイドのシステム構築をお手伝いします。
工場・プラント・福祉施設・店舗・駐車場など、さまざまな用途を想定していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
さまざまなご依頼に合わせて機能をカスタマイズ
監視カメラシステム用のレコーダーには、多彩な機能が基本性能として搭載されていて、アイデア次第でいろいろな使い方が可能です。
さらには、扉開閉センサーとの連携や警報器などとの連動が図れ、管理シフトでの操作も容易に行えます。
その他にも紹介しきれていない機能や活用方法が豊富にあり、 アイゼックでは多種多様なご依頼に柔軟に対応しています。
新たに監視カメラシステムの導入や機器の入れ替えを検討される場合は、ぜひ一度アイゼックにお問い合わせください。
ニーズに応じたソリューションで、課題解決のお手伝いをさせていただきます。
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