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2020-02-11 技術ブログ

カメラの仕様について

    3D-DNR

    暗いときカメラはAGC機能により電気的に明るさを向上させます、しかし、これによりノイズも増加してしまいます。 DNR機能は内臓の画像処理機能でノイズを極限まで減らす機能を提供します。ノイズはデジタルレコーダーのデーターサイズに影響します、3D-DNRは録画期間を延長させる事が可能です。

    イメージセンサ(CCD)

    映像から電気信号に変換する部分です。CCD素子が使われています、C-MOSセンサも有りますが、監視カメラでは一般にCCDを採用しています。大きさの種類として1/2”(インチ)、1/3”1/4”等が有ります。大きいほうが有利な場合が多いです。モノクロ用とカラー用が有り、素子数により解像度が異なります。

    画素数

    CCDの画像を捉える素子の数です、一般的に監視カメラでは25万画素が多く使われてきましたが、最近はデジタルレコーダ等で鮮明な画像が保存できるようになり、41万画素(有効38万)が使われだしています。 VGAサイズの画像を綺麗に録画するには640ドット(水平)×480ドット(垂直)=307,200画素ですから、それ以上のCCDを使った方が良いでしょう。

    カメラの明るさ

    カメラの明るさの目安としてLuxで表示されます明るさの目安は快晴・・・・・・・・・・ 10000 LUX曇天の昼・・・・・・・・ 1000 LUX一般事務所内・・・・・・ 500 LUX (コンビニ店内)商店街アーケード・・・・ 50 LUX   (非常階段)夕闇・・・・・・・・・・ 1 LUX日没後の街灯下・・・・・ 1 LUX満月の晴天地上・・・・・ 0.3 LUX星明り・・・・・・・・・ 0.001 LUX

    Day&Night

    昼夜兼用カメラで明るい時はカラーで撮影し、暗くなるとモノクロに切り替えて撮影します、モノクロにした方が多少明るく撮影出来ます。

    電源電圧

    カメラに供給する電源です。一般に直流の12Vですが交流の24Vや直流の24Vタイプが有ります。電源電圧を間違えるとカメラが破損します。

    低照度補正機能

    ダイナミックスローシャッター(DSS)はシャッター速度を遅くして画像の明るさを向上させる様な機能です。実際には数枚の画像を積み重ねて明るくする技術が用いられています。

    マウント

    CS/Cマウントはカメラの取付位置でCSマウントが焦点距離12.5mmでCマウントは17.5mmです。 CSマウントのカメラでCマウントのレンズを使用するには変換リングが必要です。

    水平解像度

    カメラ等で水平方向がどれくらい再現出来るのかを表します。 400を越えるとかなり鮮明な画像です

    シャッター速度

    画像を取得する時間で暗い所では長く、明るい所では短くなります、NTSC方式では1/60から1/100,000秒が一般的です。カメラが自動的に選択をしていますので、範囲の広いものを選択したほうが明るさの変化に対応しやすいです。

    OSD(オンスクリーンディスプレイ)

    カメラの各種設定内容を画面に表示します。設定の変更等が容易に行えます

    S/N比

    映像信号のレベルとノイズのレベル比です。数値が大きくなればノイズが少なくなります、単位はdB(デシベル)であらわさて、 信号がノイズの 10 倍であれば S/N 比は 20dB 、 100 倍であれば 40dB 、 1000 倍であれば、 60dB です。

    WDR(ワイドダイナミックレンジ)

    広いダイナミックレンジを持つカメラです、暗いところから明るい所まで撮影出来る為、逆光等の時、人物が黒くなる現象を補正できます。

    DNR(ダイナミックノイズリダクション)

    暗いときカメラはAGC機能により電気的に明るさを向上させます、しかし、これによりノイズも増加してしまいます。 DNR機能はノイズを極限まで減らす機能を提供します。ノイズはデジタルレコーダーのデーターサイズに影響します、DNRは録画期間を延長させる事が可能です。

    ガンマ補正

    γ(ガンマー)明るさの変化と映像信号変化の関係です。 明るさが倍になった時、映像振幅が倍になるとガンマは 1 といいます。 実際にモニターの CRT (ブラウン管)のガンマは約 2.2 で高いため、通常の監視用カメラはモニターの補正を含めて、ガンマを 1 にするように、カメラのガンマを 0.45 に調整し、眼で見る映像を自然に近づけるようにしています。ホワイトバランス カメラが撮影した色は照明の影響で大きく変化します。その色を補正するのがホワイトバランスで、白い物を白く見せる意味です。マニュアル設定や自動設定が有ります。AWC=自動ホワイトバランス一般的な自動補正で光源が赤くても白い物は白く写す努力をします。使用する抗光源で白い物を写して一旦調整をします、光源が一定の場合に使用します。ATW=追尾ホワイトバランス一定の範囲で自動的に調整を行います。光源が変化する場合に使用します。

    モーションディテクト

    動体検知機能です。カメラで撮影した画像に変化が有った場合に自動的に検地して通知します。感度調整で樹木の揺れ等で検知しない様に調整します。

    マスキング

    カメラを設置すると民家の窓等が対象エリアになる場合が有ります。プライベートマスキング機能により、指定した場所をグレー等に塗り潰す機能を提供します

    サージキラー

    雷発生時等の誘電雷等に効果を発揮します。雷の直撃や強いサージには対応出来ません。

    赤外線機能

    カメラから赤外線光を照射して撮影します。通常のカメラは赤外線フィルタが付いている為赤外線を感知しません。赤外線フィルタの無いカメラは昼間白っぽい画像になる場合が有ります。赤外線対応カメラは、昼間はフィルターを付けて撮影し、夜間はメカ的にフィルターを取り除く機能を持った物が有ります。

    赤外線自動点灯

    赤外線投光機付きカメラは常時赤外線を点灯しているタイプと暗くなった時だけ点灯するタイプが有ります

    処理ビット数

    デジタルタイプでDSP処理を行っているカメラはアナログの明るさのレベルをデジタルに変換しています。この時の明るさの処理レベルを表示しています。 8ビットは256段階で10ビットは1024段階です。

    AGC(オートマチックゲインコントロール)

    AGC はカメラの映像信号増幅部のゲインを被写体の明るさに対応して自動的に調整し、信号出力を一定に保つように作動します。被写体が明るければゲインを下げ、暗ければゲインを上げます。この機能は、オートアイリスレンズも行っていますが、オートアイリスレンズを使わない場合が有るので、カメラ内にも有ります、しかしレンズ側で調整した方が鮮明な映像が得られます。

    環境保護等級

    固体に対する保護等級でチリやホコリなどに対する保護性能 Xの部分
    記号 保護の程度
    IP0X 無保護
    IP1X 直径 50mm 以上の固形物体、 例えば手の偶発的な接触に対する保護
    (直径 50mm の鋼球全体が侵入しない)
    IP2X 直径 12mm (12.5mm) 以上の固形物体、 例えば指に対する保護
    (直径 12mm の試験指が危険な部分に接近せず、 直径 12.5mm の鋼球全体が侵入しない)
    IP3X 直径 2.5mm 以上の固形物体、 例えば工具やワイヤなどに対する保護
    (直径 2.5mm の試験棒が侵入しない)
    IP4X 直径 1.0mm 以上の固形物体、 例えば細いワイヤなどに対する保護
    (直径 1.0mm のワイヤが侵入しない)
    IP5X 塵挨の侵入の制限 (正常な動作や安全性を阻害するような粉塵の侵入に対する保護)
    IP6X 防塵 (塵挨に対する完全な保護)

    水の侵入に対する保護  Xの部分

    記号 保護の程度
    IPX0 無保護
    IPX1 鉛直に滴下する水に対する保護
    IPX2 鉛直から 15°以内から滴下する水に対する保護
    IPX3 鉛直から 60°以内からの散水に対する保護
    IPX4 任意の方向からの散水に対する保護
    IPX5 任意の方向からの水の噴流に対する保護
    IPX6 任意の方向からの水の強い噴流に対する保護
    IPX7 一時的な水没に対する保護
    IPX8 加圧条件下での長時間の水没に対する保護

    オートアイリス・レンズ

    明るさによって自動的にレンズの絞りを調整することをオートアイリスといいます。オートアイリスのカメラには VIDEO(AC) (ビデオ信号タイプ)と DC電圧 タイプのレンズが使用できる2種が有ります。 VIDEOかDCタイプをご確認の上選択をして下さい。

    ズームレンズ

    焦点距離を連続的に変更できます。焦点距離を変更すると自動的にフォーカス調整されます

    NTSC方式

    日本、アメリカ、カナダ、韓国などを中心に広く採用されている世界の三大テレビジョン方式の1つです。日本の監視カメラの主要規格はNTSC方式に統一されています。ちなみにあと2つの方式はPAL方式(イギリスを中心に西ヨーロッパ諸国)とSECAM方式(フランス、ロシア、東ヨーロッパ諸国)です。(世界の三大テレビジョン方式の規格)

    規格 NTSC PAL SECAM
    走査線数 525本 625本 625本
    撮像数 30枚/秒 25枚/秒 25枚/秒
    フィールド周波数 60Hz 50Hz 50Hz
    飛び越し走査 2:01 2:01 2:01
    縦横比 3:04 3:04 3:04
    映像周波数帯域 4.2MHz 5.5MHz 5.5MHz
    音声周波数帯域 6MHz 7MHz 8MHz

    フリッカーレス

    日本は家庭用100vの周波数が、富士川を境に 50 Hzエリアと 60 Hzエリアに分かれています。 NTSC方式の CCDカメラは、 60 Hzに調整されています。これを 50 Hzで使用すると蛍光灯のある場所では画面がちらつきます。(インバーター方式の蛍光灯では問題有りません。)この現象を解消するためにフリッカレス機能を持ったCCDカメラがあります。

    BLC機能(逆光補正)

    太陽や強い光が画面上に入る場合、カメラは被写体が明るいと判断し、絞り込みます。したがって被写体は黒くつぶれて認識が困難になります。 この現象を解消するために明るさの補正をします。

    レンズの焦点距離

    レンズの表示に、f=8mmと書いてあるのはイメ-ジセンサ-(CCD)とレンズ間の焦点距離です。数値が小さければ広角になり、大きければ望遠になります。 W=撮影対象の範囲 幅(m) H=撮影対象の範囲 高さ(m) L=被写体までの距離(m) f=レンズの焦点距離(mm) 1/3インチCCDカメラの場合    W=4.8÷f×L H=3.6÷f×L 1/4インチCCDカメラの場合    W=3.6÷f×L  H=2.4÷f×

    バリフォーカルレンズ

    焦点距離を2~3倍可変できるようになっており、必要な画角を得るために手で調節できます、それにより、画角をレンズを交換しなくても調節する事が出来る大変便利なレンズです。

    カメラID

    カメラにカメラ名称を表示する事が出来ます

    RS-422

    RS-232Cより距離が必要な場合に利用されているシリアルインターフェースです。RS-232Cが不平衡型で信号を伝達するのに対し、RS-422は平衡型で信号伝達をおこなうので、より長距離、高速な通信が可能です。また、比較的ノイズに強いため工場などで用いられることが多くなっています。ケーブルの最大長は約1.2km、最大伝送速度は10Mbpsとなっています。

    RS-485

    RS-422と似ています RS-422は1:1通信ですが、RS-485は1:n通信が可能です。 PTZカメラを複数接続する場合等はRS-485を使用します。アイゼックのPTZカメラの制御はRS-485を使用しています。

    RS-232C

    blog-RS-232C

    カメラ等のパン・チルト・ズーム等コンピューターで外部機器をコントロールする制御信号の種類です。 RS-232Cは9ピンのコネクタが多く使われていますが、25ピンや丸いミニDIN等も有ります。ケーブルの長さは15mまでをお勧めします。


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