はじめに
LAN-HD264EとLAN-HD264Dはアナログ、HD-SDI、HD-MDIの映像のどれか一つと音声、シリアル信号を一緒にLanケーブルで伝送が可能です。
LANケーブルで遠隔地に伝送する際の基本的なLAN-HD264EとLAN-HD264Dの設定についてご紹介します。
接続例ですが、上記のようなシステム構成でカメラの映像をLAN-HD264Eでエンコードしインターネット経由で伝送、遠隔地でLAN-HD264Dでデコードしなおしてモニタに出力する場合の設定例です。
1.LAN-HD264E(エンコーダー)の設定
1:IPアドレス、ポート番号の設定
機器に付属されているCDからTrue ManagerをPCにインストールし起動します。
メニューの「server」を選択してIP discoveryを選択するとポップアップが出てきます。
IP discoveryでローカルネットワーク内に接続されているアイゼックの画像伝送装置(LAN-HD264Eなど)が表示されます。
出荷状態のLAN-HD264EはIPアドレスなどの設定が「192.168.10.100」となっているので選択してローカルネットワーク内で使用可能な任意のローカルIPアドレス及びポートに変更します。(使用可能なローカルIPなどは自社のネットワーク管理者にご確認下さい)
設定が完了したら、 changeを押します。設定変更するとLAN-HD264Eが再起動しますので数分お待ちください。 (*この間にLAN-HD264Eの電源を落としたりすると故障の原因となるのでご注意願います)
数分経過したらDiscoveryをおしてLAN-HD264EのIPが変わった事を確認します。
次にLAN-HD264Eを選択した状態でAdd deviceを選択、名前を入力してaddを押すとTrue manager側にLAN-HD264Eが追加されます。
LAN-HD264Eが一覧に表示されます。初期パスワードではLAN-HD264Eに接続できないため右クリックして「Web viewer of device」を選択します。
Internet Explorerが立ち上がり、ログイン画面が表示されます。IDとパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
パスワード変更画面が表示されます。IDと現在のパスワード、新規パスワード、確認用パスワードを入力し、「Modify」をクリックします。
LAN-HD264Eが再起動します。
再起動後、ログイン画面が表示されます。IDと新規パスワードを入力して、「OK」をクリックします。
ビューワー画面が表示されます。右上の「SetUp」をクリックします。
「System」>「Language」をクリックし、言語設定画面を開きます。日本語を選択後、「Apply」をクリックします。
画面が日本語化されます。
2.エンコーダ側のルータのポート開放(ポートフォワーディング)
エンコーダ側のルータでポート開放(ポートフォワーディング)を実施下さい。
本例だとエンコーダのBaseポート22XXとHTTPポート80XXをポート開放します。
*ポート開放の方法はルータによって異なりますのでお使いのルータ機器の取扱説明書を参照下さい。参考例 バッファロー製のルーターのポート開放方法
3.LAN-HD264D(デコーダー)接続設定
デコーダーの接続は「1.LAN-HD264E(エンコーダー)の設定」と同様に進めます。
接続が完了したら「SetUp」>「ネットワーク」>「リモート」をクリックし、エンコーダーの映像を中継します。「アドレス」にエンコーダが接続されているルータ1のグローバルIPアドレスとポート開放で設定したポート番号を入力します。
(*エンコーダ側のルータ1でポート開放(ポートフォワーディング)しておく必要があります)
「ID」、「パスワード」にエンコーダーのIDとパスワードを入力し、「適用」をクリックします。設定適用後は右上の「Live」をクリックします。
エンコーダーの画像が映し出されていることを確認します。これでデコーダーの設定は完了です。