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防犯カメラの遠隔監視が可能なIPv6ネットワークの構築事例

    インターネットやネットワーク環境が急速に整備された結果、IPv4アドレスが枯渇し、現在はIPv6の普及が進んでいます。


    しかし、監視カメラなどの映像機器には、IPv6非対応の機種が多いことはあまり知られていません。


    その一方でネットワークの専門知識があれば、IPv6環境であってもIPv4環境と同様に映像機器を利用することが可能です。


    アイゼックのソリューションが発揮された今回の事例では、 ネットワークの専門知識を活用して、IPv6環境で使用可能なポートを特定することで、お客様の課題を解決することができました。


    機器や機能の提案にとどまらない当社のご提案内容を、詳しくご紹介していきます。

    本記事の概要


    IPv6


    お客様の問い合わせ経緯

    当社にご相談くださったお客様の場合、インターネット回線の種類の都合上、遠隔地から監視カメラ映像を確認できないという課題がありました。

    お客様の課題

    • 防犯カメラの映像を遠隔地から確認したい
    • IPv6回線でポート開放する方法をサポートしてほしい

    詳しく状況を調べてみると、監視カメラ映像の伝送に合わない規格の回線を利用していたことがわかりました。


    そこでアイゼックでは、ネットワークスペシャリストの技術者がトラブルの解決にあたりました。


    お客様のネットワーク管理者の方から詳細な情報をヒアリングしたことで、カメラ映像を遠隔からでも確認できる規格が利用できることがわかったのです。


    機器や機能の活用によって課題を解決するだけでなく、 専門的な知識を持った人材がいることで、より柔軟かつ幅広く対応することができます。


    今回は、ネットワークの専門知識を生かしてどのようにお客様の要望に応えたか、紹介していきます。

    高速ネット通信はそのままに、遠隔監視も可能なネットワークを構築~難易度の高いネットワーク工事への対応力〜

    監視カメラの映像を遠隔地から確認するためには、インターネット回線を利用する必要があります。


    インターネット回線は2つの異なる規格、IPv4とIPv6にわかれています。


    一般的な家庭や事業所には、IPv4とIPv6のいずれかが採用されているため、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。


    専門的な技術の解説はこちらの記事では控えますが、インターネットの急速な普及によってIPv4アドレスが枯渇し、新たな規格としてIPv6が使われるようになったのです。


    ところが、 防犯カメラの映像を遠隔で確認するには、IPv4である必要がある のです。


    今回、相談を寄せられたお客様先ではIPv6を利用されていたため、その解決に取り組みました。どのように解決にいたったか、流れに沿って説明していきます。

    ステップ1:ネットワークエンジニアが状況を詳細に確認

    お客様のネットワーク管理者の方にお話を聞くと、問題となっている事業所にはIPv6しか開通していないと思っていたところ、正確には 「IPv4 over IPv6」という規格であることが分かりました。「IPv4 over IPv6」とは、IPv6環境で通信しながらも、必要に応じてIPv4での通信も可能にする ものです。


    ネットに回線をつなぐ際、ポートを解放する必要がありますが、今回はMAP-E方式というIPv6専用のアクセス網経由でIPv4インターネットへの接続が可能な仕組みだったため、ポート開放ができることが判明しました。

    ステップ2:解放可能なポートを調べる機能をHPに実装

    IPv6 挿入画像

    ネット上の「アドレス」を「家」に例えるならば、「ポート」は「扉」です。すべてのデータは、ポートを通って出たり入ったりします。


    1つのアドレスには複数のポートがあり、その中に開放できるポートとできないポートがあります。 カメラ映像を遠隔から確認するには、開放可能なポートが欠かせません。


    この開放可能なポートを探す作業は、非常に高いネットワークの専門知識が求められます。


    そこでアイゼックでは、開放可能なポートを自動で調べる機能をHP上に実装し、どこからでも簡単にポート一覧を表示できるようにしました。


    ポート開放確認ページ

    ステップ3:ポート開放によって遠隔からの監視を可能に

    今回のお客様に限らず、近年はIPv6を採用する事業所が増えています。


    一方で、多くのプロバイダーでは今でもIPv4のみに対応しているため、 IPv6でありながらIPv4も使えるシステムが普及しています。 この機能を上手く利用することで、さまざまな事業所や環境でカメラ映像の遠隔監視が可能になります。


    ただし、上記でも触れたように、開放可能なポートを探すには高度なネットワークの知識が必要なため、機器の設置だけを専門にする業者では対応ができません。


    アイゼックでは、ネットワーク専門の技術者が常駐し、今回のような難しいケースにも対応が可能です。


    最終的には、 無事にポートを開放し、遠隔で監視カメラの映像を確認できる状態を実現しました。

    遠隔監視システムの重要性

    IPv6が導入された事業所でも、今後はカメラ映像の遠隔確認が可能なネットワーク設定の重要性は高まっていくでしょう。


    以下では、当社にご相談いただくお悩みの一例をご紹介します。

    (1)監視カメラ映像をスマホから見る

    会社や事業所から遠く離れた場所であっても、リアルタイムで監視カメラ映像を確認したいというニーズは少なくありません。


    遠隔監視システムの導入にあたり、専用の機器やパソコンを用意せずとも、お持ちのスマホにアプリをインストールするだけで、簡単にカメラ映像を確認できるようにすることも可能です。


    さらには、スマホからレコーダーを操作して、録画・再生を自由に行うこともできます。


    お客様のご要望に合わせて、使い勝手のよい遠隔監視システムをご提案いたします。

    (2)映像伝送に対応していないインターネット回線でも大丈夫

    カメラ映像の伝送には、開放可能なポートが必要ですが、IPv6の回線であってもネットワークの設定を詳しく確認すれば、対応可能なケースは少なくありません。


    開放ポートに制限がある場合でも、専門の技術者がいれば対応できる可能性は十分にあります。


    実際、今回の事例のように詳細な調査によって実現の糸口を見つけられるかもしれません。


    対応していないインターネット回線だからといって諦めるのではなく、解決策を見つけ出せるパートナーを探すことをおすすめします。

    ネットワークの知識が課題解決の決め手に

    今回の事例のように、ネットワークの設定を含めた提案ができるのもアイゼックの強みです。


    既存の通信回線を活用して、コストを抑えながら遠隔からの管理もできるソリューションを提案させていただきます。


    カメラ機器の設置に特化した販売店では難しい対応も、ぜひアイゼックにお気軽にご相談ください。

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