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技術サポートに強い!遠隔監視レコーダーの障害をアイゼックはどう解決したか?対策事例

店舗や工場、オフィスや倉庫など、さまざまな場所で活用されている監視カメラシステム。インターネットを経由して映像を遠隔監視したい、というニーズはこれからもどんどん高まっていくでしょう。


一方で、設置時に「うまく接続ができない」「何度もエラーが発生してしまう」などのトラブルが起きることも少なくありません。ネットワークとハードウェアが複雑に絡み合う監視カメラシステムの設置には専門的な知識が必要です。


今回の事例は、 遠隔監視レコーダーのトラブルを解決 したものになります。カメラやレコーダーなどの機器そのものに問題があるのか、ネットワーク回線でトラブルが起こっているのか、見極めるのは簡単ではありません。


そんな課題を技術のスペシャリストであるアイゼックがどのように解決したかをご紹介します。

本記事の概要


技術サポート要約


お客様の問い合わせ経緯

当社にご相談いただいたのは、UMSクライアントソフトを使用し、インターネット経由でレコーダーにアクセスすることでレコーダーに繋がっているカメラを遠隔監視する仕組みで、接続トラブルが頻繁に発生する、という内容でした。

レコーダー障害 お客様の悩み

■お客様の課題

  • 「同時接続数の制限を超えています」というエラーメッセージが表示される
  • レコーダーの故障、もしくは不正アクセスの疑いがある

遠隔監視用ソフト(UMSクライアント)での接続が不安定で、たびたびエラーが発生していました。レコーダーが故障しているのか、それともネットワークに問題があるのか、あるいは外部からの不正アクセスによる障害なのか、いくつもの原因が考えられるだけに、対応に困っていらっしゃいました。


そこで、 アイゼックは徹底的に原因を調査し、解決した のです。

障害の原因を「機器」と「ネットワーク環境」に切り分けて解明~専門性の高い技術サポートで問題を解決~

アイゼックにご相談をいただいた時点では、接続不良の原因はいくつか想定できる状態でした。そのうちの1つが、 監視カメラやレコーダーそのものに発生する不具合 です。


機器の故障であれば、対応は難しくありません。もう1つが、 ネットワーク環境で起こっている問題 です。こちらが原因の場合は、回線の変更を含めた根本的な解決方法を検討しなければなりません。


さらに今回の事例で最も大きなリスクとして想定されたのが、 第三者による外部からの不正アクセスの可能性 でした。情報漏えいの恐れもあり、早急な対応が求められていたのです。そこで、原因を切り分け、1つずつ迅速に調査、解決を目指して取り組みました。

対策1:レコーダーのアクセスログを解析して不正アクセスの確認

まずは、レコーダーの障害の原因を「機器」と「ネットワーク」の2つに切り分けて解明する必要がありました。さらに、不正なアクセスが行われているかどうか調査しなければなりませんでした。


アイゼックでは、万が一のトラブルや障害発生時のため、貸し出し用のレコーダーを用意しています。貸出機と既存のレコーダーを交換して、故障の疑いがあるレコーダーを返送していただくのが、第一段階です。 引き取ったレコーダーは、アイゼックの専門スタッフにより解析を行います。


今回の場合、レコーダー自体に故障は確認されませんでした。そこで、接続ログの調査に入ります。アイゼックが提供するレコーダーは、遠隔から接続があった場合、接続先のIPアドレスがログに記録されるため、相手先の特定が容易に行えます。


その結果、幸いなことに不明なアドレスからのアクセス記録がないことが判明し、不正アクセスの可能性はなくなりました。

対策2:接続ログの解析から、ログイン・ログアウトが繰り返されていることを確認

接続ログの解析によって、新たな事実が判明しました。ログを見てみると、特定のIPアドレスからログインとログアウトが頻繁に繰り返されている記録が残っていました。


もし、NIC(Network Interface Card)自体が故障しているならば、一切接続できなくなってしまいます。ところが今回の場合は、接続が不安定な状態にあり、たびたびログアウトとログインを繰り返していることが分かりました。


不具合の発生原因を特定するために技術スタッフがさまざまな検証を行った結果、ネットワーク回線に原因があると考えられました。エラーの症状として発生していた「同時接続の制限数を超えています」という表示は、4名以上が同時接続した場合に表示されるメッセージです。


原因はADSL回線にありました。遠隔接続で1ユーザーが接続すると数MBpsの通信帯域を使用するため、ADSL回線だと遠隔からは1ユーザーがギリギリ接続できるレベルの回線速度しかなかったのです。


そのため、2ユーザー以上が接続すると、回線の能力をオーバーしてしまい、遠隔接続が不安定となっていました。さらに聞き取り調査を行ったところ、昼と18:00以降の回線が込み合う時間帯に接続エラーが起こることも確認できました。

レコーダー障害 解決

対策3:既存の回線のまま、画質設定によりトラブルを解消

機器の診断と回線ネットワークの解析、そして聞き取り調査によって、回線スピードの速度が原因で接続エラーが発生していると断定できました。


ADSLサービスは、2023年1月に終了することもあり、お客様に回線の変更を依頼しましたが、変更までに数ヶ月の時間がかかるとのことでした。


その間も遠隔監視は継続して行う必要があるため、アイゼックでは 映像の画質を落として、データ容量を小さくする提案 をさせていただきました。


アイゼックのレコーダーには、遠隔監視時の画質を容易に変更できる設定機能があり、常時接続が可能な環境を実現することに成功したのです。


技術的なサポート体制が整っていることを評価していただき、お客様には回線変更までの期間中も安心して機器を利用いただけるようになりました。

遠隔監視の障害解決のポイント

既存の回線を生かしつつ、トラブルを解決する方法を提案させていただいたところ、お客様にとても喜んでいただきました。以下では、当社にご相談いただく内容とご提案内容の一例をご紹介します。

(1)機器だけでなく、回線に原因があるトラブル事例

監視カメラシステムでは、まれに映像を閲覧できなくなるトラブルが発生します。原因を特定するには、機器とネットワークの両方から原因を特定することが欠かせません。


ネットワークに接続しているパソコンの設定、回線環境、ブラウザなどの閲覧環境など、カメラ機器以外の部分が原因となっていることがあるため、ネットワークやソフトウェアに関する高い専門性を持った技術スタッフのサポートが不可欠です。


アイゼックには、専門知識を持ったネットワークエンジニアがいるため、技術的なサポートが充実しています。 単純な機器の故障を疑うだけでなく、ネットワーク側のトラブルにも対応できる業者に相談 いただくことをおすすめします。

(2)LANケーブル、給電機器が原因となることも

機器にもネットワーク環境にも原因がなく、お客様先の社内インフラや電源を供給する機器側に原因があることも珍しくありません。LANケーブルの規格が適合していなかったり、断線していたりするなどの可能性もあるため、原因を解明する広い視野と知見が求められます。


また、給電装置が原因のトラブル事例もあり、多角的にトラブルの可能性を検証する必要があります。レコーダーとパソコンやスマホをつなぐ経路に不具合が発生していることも十分に考えられるため、ネットワーク環境に詳しい技術スタッフによるサポートは重要な要素といえます。

手厚い技術サポートがアイゼックの強み

アイゼックは、モノ売りにとどまらない技術のスペシャリストが多数在籍しています。監視カメラ・レコーダー・モニターなどの機器の故障トラブル対応はもちろん、ネットワーク環境の設定、接続ログの解析、給電機器の調査までを含めたトータルサポートを提供しています。


安心して監視カメラシステムを利用いただけるよう、手厚い技術サポート体制を構築していますので、ご相談いただきたいと思います。

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