クリニックにおける監視カメラの活用事例｜遠隔受付・対応を可能にするソリューションとは

非対面、非接触が求められる場面が増えている昨今、人との接触機会を減らすためにさまざまな方法が取り入れられています。

一方で、接触機会を減らそうとするがあまり、今までよりも使いづらい、やりにくい仕組みが取り入れられてしまうケースも少なくありません。

特に、今回の事例でご紹介するクリニックでは、今まで対面で行っていた受付、診察、処方や会計までの作業を極力非対面で行える環境を、アイゼックのソリューションにて実現しました。

アイゼックが提案した内容について、詳しく紹介していきます。

本記事の概要

ANEモデル　要約

お客様の問い合わせ経緯

当社にご相談くださったクリニックでは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、来院された患者さまを遠隔で確認し、受付スタッフとの接触を避けたまま問診までできる方法がないかと悩んでいらっしゃいました。

患者さま専用の部屋を用意し、隔離した状態での受付対応が理想でした。

しかし、カメラ映像を常時監視するほど人的な余裕はなかったのです。

そこで、患者さまが部屋へ入室した際に通知され、離れた場所から双方で会話ができるようなシステムが欲しいというご要望でした。

マイク・スピーカー搭載カメラ　お客様の悩み

お客様の課題

入室が確認できた時に通知される仕組みが欲しい
遠隔地同士で会話ができるようにしたい

今回のクリニックのように、人が検知された時だけ遠隔でその場所の様子を確認したいというニーズ は多いのではないでしょうか。

カメラで映像を記録していても、常時モニタを確認できない状況などで同様のニーズがあると思われます。

今回の依頼に対してどのような対策を講じたのか、事例を詳細に見ていきましょう。

レコーダーのモーション検知機能と音声発報機能の活用～人と人の接触を避けつつ、双方向コミュニケーションを可能にしたカメラ機能～

マイク・スピーカー搭載カメラ　解決

今回の事例で導入を提案したのが、ANEモデルデジタルレコーダーです。

ANEモデルの強みは、PCやスマホから遠隔確認が可能な点にあります。専用アプリケーションを使用すれば、どんなPC・スマホからでも映像を確認できます。

また、モーション検知機能やセンサ検知機能と組み合わせることで、監視先の異常検知や検知に合わせてメール通知をすることが可能です。

幅広い製品との互換性があり、操作や設定も簡単にできることから、非常に人気が高くさまざまな利用シーンでの導入実績があります。

このANEモデルを使って、どのような監視カメラシステムを構築したのでしょうか。機器の機能についての解説を交えながら紹介していきます。

機能1：モーション検知機能により常時モニタ確認を回避

監視カメラを設置した部屋に、いつ患者さまがやってくるか、正確な時間までは分かりません。

患者さまが来院される様子をカメラで確認できればいいのですが、常時監視ができるほどの人的な余裕はないという状態でした。

さらに、患者の待ち時間が長くなることは避ける必要があります。

対面時と変わらない対応をするには、時間のロスを最小限に抑えることが重要だったのです。

そこでアイゼックが提案したのが、ANEモデルデジタルレコーダーに搭載されているモーション検知機能の活用です。

モーション検知機能は、レコーダーに入力している監視カメラ映像の任意の箇所にモーション検知枠を設置し、枠内で映像の動き（人が映るなど）があれば、遠隔地にメールで通知するという仕組みです。

この機能により、常時モニタを監視することなく患者さまの入室を検知することができます。

また、クリニック以外にもオフィスのエントランスや無人販売所など、常駐のスタッフを配置しにくいシーンにて、役に立つ機能でもあります。

条件に合わせてスタッフが対応する場所で役立つ機能でもあります。

機能2：検知を伝える音声発報機能で、業務効率を維持

対応できる職員が時と場合によクリニック向け監視カメラシステムで、大いに役立った機能がもう1つあります。それが、音声発報機能です。
この機能を用いて、入室を検知した際の通知をメールではなく、音でするようにしました。

この音声発報機能もデジタルレコーダーに最初から搭載されている機能のため、追加費用なしで利用できます。扉を開けて患者さまが部屋に入ると同時に、執務室に音声が流れ、タイムラグなく受付対応ができるという仕組みです。

モニタを見ていなくても患者さまの入室に気づくことができるため、非常に便利で、職員の皆様も高く評価していただけました。

__レコーダーの詳しい機能はこちらから▷[「ANEモデルデジタルレコーダー製品ページ」](https://isecj.jp/recorder/recorder-ane)__

機能3：マイク・スピーカー搭載カメラで双方向コミュニケーションを実現

入室された患者さまと受付を行う職員との会話は、カメラに搭載したマイク・スピーカーを通して行います。

後からマイクとスピーカーを追加しなくても、最初からカメラに組み込まれたモデルがあるため、追加の配線などは必要ありません。

カメラ用の配線1本で執務室とつながり、明瞭な品質で音声通話が可能です。

今回の監視カメラシステムの導入によって、クリニックでのオペレーションがスムーズになり、かつ感染症対策を十分に行うことができました。

モーション検知機能と双方向コミュニケーションを可能にするマイク・スピーカーが大いに役立った事例だといえます。

より詳しいカメラ機能はこちらから▷「ILC-4M79製品ページ」

モーション検知機能を使った人との接触を避ける監視カメラシステムの重要性

当社にご相談いただいたクリニックでは、モーション検知機能を活用した監視カメラシステムの導入により、大変便利になったと喜んでいただきました。

このように、その場にいない人と会話をしたいという利用ニーズは多々あるのではないでしょうか。以下では、その活用方法の一例をご紹介します。

（1）福祉施設・グループホームなどの受付

高齢者の方が多く集まる施設や建物では、できる限り外部からの来訪者を制限したり、接触したりする機会を減らしたいでしょう。

特に老人福祉施設やグループホームなどでは、感染拡大のリスクを考え、職員のみなさんも可能な限り外部の人との接触を避ける必要があります。

その際に便利なのが、来客があった場合だけカメラが通知してくれるシステムです。

エントランスに設置したカメラ映像にモーション検知を設定しておけば、常時カメラ映像を監視していなくても、来客があった時だけ知らせてくれます。

そのままモニタ越しに会話ができるため、必要以上の接触機会をなくすことが可能です。

すでにエントランス部分に防犯・監視カメラを設置している場合も、レコーダーを追加することによって、モーション検知機能を利用することができます。

また、マイク・スピーカー搭載カメラの追加によって、双方向でのコミュニケーションにも対応できるため、導入を検討してみてはいかがでしょう。

▶参考記事: 高齢者福祉施設〜事故の予防とスタッフの負担軽減を実現した防犯カメラシステム〜

（2）工場・倉庫の安全管理

離れた場所から工場の製造現場や倉庫内の監視を行う場合にも、デジタルレコーダーが非常に役立ちます。

今回の事例で紹介したように、遠隔から映像検知に合わせて音声を発報する等デジタルレコーダーを介してさまざまな信号を伝送することが可能です。

例えば、機械や設備などの異常や、人や物の動きに合わせて、センサの信号を受け取り、音声を出力したりメールを送信したりすることが可能です。

製造現場や倉庫など、人の目が行き届かない場所に設置しておけば、安全管理の強化が図れます。

▶参考記事：工場における出退勤確認〜エンコーダーにより遠隔確認を低コストで実現〜

（3）無人販売所・自動販売機の防犯と在庫管理

コロナ禍で市場を伸ばしているのが、食品などを無人で販売するビジネスです。

食品専用自動販売機や無人販売店舗を街中で見かける機会も増えてきました。

こうした店舗を複数運営し、離れた場所から一括で監視する場合、モーション検知によって入店や購入を確認できるため、防犯面だけでなく在庫管理にもデジタルレコーダーを使った監視システムが非常に有効です。

複数の店舗から伝送された映像を一画面で監視し、店内への来客や利用客が現れた時だけカメラ映像を切り替えて監視することが可能です。

アイゼックのデジタルレコーダーには、専用開発した遠隔監視ソフト UMSクライアントが対応しているため、自由に録画・再生・分割表示ができ、監視者の負担を大幅に軽減します。

モーション検知機能などとの連携もスムーズに図れるため、監視業務の省力化・省人化に貢献します。

非対面の実現にも有効な監視カメラシステム

さまざまな場所で非対面での対応が求められるシーンが増えている昨今。

監視カメラシステムやデジタルレコーダーに搭載された機能を上手く活用すれば、感染リスクを抑えたオペレーションやお客様対応が可能になります。

今回ご紹介した事例を含めて、アイゼックでは豊富な導入実績・事例があります。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。