post-cover

2021-03-08 技術ブログ

ラズベリーパイとフェイス&サーモを接続する

    はじめに

    フェイス&サーモはHTTPプロトコルによってサーバーへ検温情報や検温時の写真をサーバーに送信することができます。またサーバーから人事情報アップロードや設定変更が可能です。本記事では安価なシングルボードコンピュータであるRaspberry Piをサーバーにしてフェイス&サーモと通信する方法を紹介します。 face-and-thermo-001

    Raspberry PiにOSインストール

    Raspberry Pi公式ダウンロードページからインストールツールをダウンロードします。

    Raspberry Pi Imagerをインストールします。インストール完了後は「Run Raspberry Pi Imager」にチェックを入れ、「Finish」をクリックする。 install-raspberry-pi-001b

    インストール完了後、Raspberry Pi Imagerが立ち上がるので「CHOOSE OS」をクリックし、Raspberry Pi OS(32-bit)を選択する。 install-raspberry-pi-002b

    OSを選択後、SDカードをPCに接続し、「CHOOSE SD CARD」をクリック。 OSをインストールするSDカードを選択します。※8GB以上のSDカードを使用してください。

    install-raspberry-pi-003b

    WRITEをクリックします。 YESをクリックし、書き込みを開始します。 install-raspberry-pi-004b

    書き込みには10分ほどかかります。書き込みが完了したらCONTINUEをクリックし、PCからSDカードを抜きます。 install-raspberry-pi-005b

    IPアドレスの固定

    Raspberry Piを起動したら右上のネットワークアイコンを右クリックし、ネットワークの設定を変更します。 IPv4アドレスを入力します。例:192.168.0.113など入力後、適用ボタンをクリックします。 fix-ip-address-001a

    JSONサーバーをインストール

    Raspberry PiにJSONサーバーをインストールします。画面左上のターミナルをクリックし、ターミナルを立ち上げます。 install-json-server-001a

    JSONサーバーにはNode.jsとnpmが必要なので先にインストールします。以下のコマンドを入力します。 ※Node.jsとnpmのインストールには30分ほどかかります。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get install -y nodejs npm

    インストールが完了したらJSONサーバーをインストールします。

    sudo npm install -g json-server

    JSONサーバーの立ち上げ

    JSONサーバーのインストールが完了したらフォルダを作成します。ターミナルに以下のコマンドを入力します。

    mkdir json-test
    sudo chmod 777 json-test

    launch-json-server-001a

    Text Editorを起動します。 launch-json-server-002a

    以下の内容を記載し、json-testのフォルダ内にdb.jsonと名前をつけて保存します。

    {
    "posts": [
    ]
    }

    ターミナルを立ち上げ、以下のコマンドでjson-testのフォルダに移動します。

    cd ./json-test

    以下のコマンドでJSONサーバーを立ち上げます。※—host以降のIPアドレスはIPアドレスの固定で設定したものにしてください。

    json-server --watch db.json --host 192.168.0.113
    
    起動に成功すると以下のメッセージが表示されます。
    
    \{^_^}/ hi!
    
    Loading db.json
    Done
    
    Resources
    http://192.168.0.113:3000/posts
    
    Home
    http://192.168.0.113:3000
    
    Type s + enter at any time to create a snapshot of the database
    Watching...

    Homeに記載されているURL(http://192.168.0.113:3000) をブラウザに入力すると以下の画面が表示されます。 launch-json-server-003a

    フェイス&サーモの設定

    フェイス&サーモの電源を入れ、LANケーブルを接続します。ブラウザにフェイス&サーモのIPアドレスを入力し、ウェブ設定画面を開きます。設定>ネットワーク>Uploadを開き、 Server:ResourcesのIPアドレス(http://192.168.0.113:3000/posts) Port:3000 を入力し、保存をクリックします。これでフェイス&サーモの情報はJSONサーバーに送信されます。 config-001

    受信確認

    JSONサーバーの画面に戻り、/postsをクリックします。 config-002a

    受信が成功している場合、以下のような文字が表示されます。 config-003a

    各種データの仕様は「フェイス&サーモHTTPプロトコル仕様書.pdf」をご確認ください。

    オマケ

    JSONサーバーはLinuxやWindows、Macでも使用できます。やり方はJSONサーバーをインストールと同様です。Node.jsとnpmをインストールし、JSONサーバーをインストールしてください。


    販促ページ